HRブログ

派遣・請負会社の採用戦略担当から見た人材業界の世界

ワークシェアで働き方は変わるの?

 

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ワークシェアリングアプリがきてるようですが

個人的に今年になってからの動きとして話題と捉えるのは人手不足からくるワークシェア関連と金融サービス絡みの動きです。

まずはバイト版Uberとも言われる「タイミー」がサイバーエージェントやオリコから資金調達を実施しました。

建設現場と職人のマッチングアプリ「助太刀」が勤務即日使用可能なクレジットカードを開発しました。さらにこれは傷害保険付きです。

TSUTAYAの「お仕事発見T-SIGHT」もついにTポイントを絡めて勤務ポイントをカードに付与する福利厚生を出してきました。こちらは私はパワポの資料しか保有しておりません。余談ですが本日ファミリーマートもTポイントでは動きがありました。

 

話の要点としては、

空き時間を簡単に労働に転換して金銭化できる仕組み

仕事したい人を囲い込むための脱退しにくいコミュニティ形成による差別化

この2点と見ています。

 

いざアルバイトをしようかと思ったときに、ネットで探して、応募して、履歴書書いて、面接行って、という作業は意外と面倒なものです。

さらに急に予定がなくなって手持ち無沙汰な時間、というのも案外多いはずです。

逆に飲食店などは人が足りてないシフトも多いはずなので、この双方をうまくマッチングできたらお互い助かることは十分理解できます。

加えてそのバイトした給与をすぐにでも引き出すことができたら、こんな便利なことはないでしょう。

私は短期・単発のブルーカラー系の人材サービス会社にいますが、元々このジャンルの仕事と給与日払いシステムとの親和性は高く、採用時にもそれなりに大きなインセンティブとなりえます。

貸金業法との絡みからグレーだと指摘されたり、貧困ビジネスだと揶揄されることもあるようですが、ニーズがあることは事実ですし、相当数の人が給与日払いの恩恵に預かって生計を立てています。

助太刀のクレジットカードにチャージする、という仕組みは給与現金払いの原則すらも飛び越えています。がこれも今後のキャッシュレス社会の到来を考えると納得いく試みなのではないでしょうか。

私は数年前から賞与は暗号通貨にしてしまえ、とかトークン発行しろ、とか主張していますが日本はどう考えても現金が流通しすぎですね。

TSUTAYAはTポイントという強力なツールを持っているので仕事したらそこにポイント付けますよーってことである程度のスタッフを囲い込むことは可能になるかもしれません。

しかし、みんなこのようなアプリで便利にバイト探しを始めたら求人サイトは本当にいらなくなってしまいますね。

ワークシェアで働き方は変わるのでしょうか?

世の中人手不足だなんだと言われてますが、個人的には話が逆で

働き方が変わるのでワークシェアしなければならない

だと思っています。

 

 

今年から働き方改革法案というやつが施行されていきます。

残業が減ると残業代をあてにして生活していた人は当たり前ですが可処分所得は減ってしまいます。一説によれば合計で数兆円規模にもなるとか。

残業代前提の所得が減ってしまうと、今までの生活は成立しなくなりますが、幸い残業もないので時間だけはあります。

生活レベルを落とすことは結構難しいのでどこかでカバーする必要があります。

そこで副業です。

去年あたりから副業解禁の話題も多いですが、時間を労働力として提供して収入を得なければならない人が増えるはずです。

実際うちの会社にはダブルワーク希望のサラリーマンの登録は相当数増えてきています。

本人が副業する気がないなら配偶者ががんばるしかないです。

 

なのでワークシェアのサービスが社会課題を解決するためにターゲットとするべきは学生ではなく、このような背景の副業の受け皿、子育て中の主婦の短時間ニーズを満たすものであるべきだと思うのですがどうでしょう?

そういう人たちに長く都合よく働いてもらうためにポイントや各種金融サービスを用意してしっかりしたコミュニティを作って便利に使ってもらう、という仕組みであればこの先十分に機能していくはずですし、社会の要請を満たすと思います。

当然ですが、働き方改革は生産性の向上とセットでないといけないわけですが、その話はまた今度。