読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人材業界探偵社

人材会社の採用戦略担当から見たHR業界の不思議な世界

履歴書・職務経歴書の「嘘」はどこまで許されるか?

f:id:hashiramotoh:20160621180043j:plain

「経歴詐称」に厳罰が下る時代は来るか?

最近「求人詐欺」という言葉をよく耳にします。虚偽の募集内容でウブな若者をたぶらかして採用すると、実際は過酷な雇用条件で働かせるという極悪な会社が存在するのですが、そういった詐欺に厳罰を科すよう法整備が検討されだしたそうです。今までやりたい放題だったのもどうかと思いますけど。

一方、普通の一般人が転職でもしようかという時に経歴を詐称し、見栄えよく作り変える、盛る、ことは許されるのでしょうか?悪気はなくても社会的制裁を食らうからやめたほうがいいのか?それともばれない前提である程度は許されてしまうのか?「求人詐欺」には「経歴詐称」で応戦するのが正しいのか、いろんな面から検証してみたいと思います。

職務経歴書は詐称したって正直わからない。

誰でも消してしまいたい経歴の1つや2つはあるでしょう。私は数え切れないくらいあるわけですが、履歴を全部正直になんて書けないです。職務経歴書なんて全部を覚えてるわけないのでなんとなくの記憶で記入してることが多々あります。

あと資格。これも合格証出せ、とか言われたことないし、TOEICの点数なんかもわからない。で、もっとも微妙なのが、営業実績とかその辺りですね。これも実際調べようがないので、何とでも書けるでしょう。マネジメント歴なんかも好きに書けます。

という具合に基本は性善説、人は悪いことをしないものだ、という考えに基づいてるのでやろうと思えばこちらもやりたい放題、ということになります。なので客観的事実でプラス内容なら書けばいい、と私は思ってます。

これだけは嘘つけない、という項目

逆に、年金手帳、雇用保険源泉徴収、ここに絡む履歴は嘘はつけないですね。離職してるのに現職にしとく、とか、一発でバレます。お役所が関係してくるところは私も正直に書いてます。

もう1つ、狭い業界の中で転職する場合。これは注意が必要で、面接などで必ず人間関係を聞かれます。「あの人知ってます?」とか「あの人今は某社にいますよ」とか、関係者しか知りえない情報を出されたときに知らないと相手は「むむむ。。」となってしまいます。人材業界なんかでいうと、振り向けば○○ルート、右向けば○○キャスト、左向けば○○ウィル、とか揶揄されるくらい狭い業界だったりするので気をつけねば破滅です。

書類なんかあてにせず、人物を見るしかない

求職者の書類なんて所詮あてにはならぬものだ、正直わからん、となったところで、その気持ちを肯定するような話があります。

統計的には転職者が成果を出すかどうかは実力よりも運の要素が遥かに大きい。

つまり前職での実績の再現可能性は未知数だ、偶然だ、アテにならんという結論です。

ノーベル賞をとった心理学者が言ってます。

確かに私も鳴り物入りで入社してきた人がなぜかうまくいかず、結果を出せずに去っていく姿を何人も見たことがあります。最近ではベネッセの原田さんとかわかりやすいかもですね。

という具合にどれだけすばらしい実績を残した人でも転職先で同様の活躍ができるかどうかはわからないと。だったら多少の嘘を糾弾するより、人物を見るしかないですよね、って話になります。履歴書、職務経歴書なんて参考資料でしかないですね。

嘘つきはいやだが、ホラ吹きは歓迎したい

採用する側にしてみると、どいつもこいつもサークルの副会長だった、とか、そんな野暮な嘘は嫌いですが、ホラ吹きくらいはいいんじゃないですか?とりあえず過去の輝かしい実績じゃわからない仕事観とか人生観とか価値観を知ることのほうが重要なんじゃないでしょうか?で、その部分は必ず職務経歴書や履歴書のどこかに表現されてるし、本質だと私は思います。

さらにどうせ転職後の実績が運に左右されるなら多少の嘘くらい笑って許す寛容さを持ちたいのと、壮大なホラ吹きくらいのほうがおもしろいと思います。事業をスケールしていきたいなら小さくまとまってるより何か期待できそうですしね。

個人的な結論

あまりにも粉飾する経歴の盛り方は求職者も企業もお互い不毛なのでやらないほうがやっぱりいいでしょう。もしそれで採用されたとしても実力を過大評価されての入社ならば、いずれ破綻します。中途採用者が成果を出さずに安穏と生きていけるほど世間は甘くないです。正直であるのが理想だと思いますが、多少の経歴のごまかし、良く見せる嘘くらい笑って許しましょう。何でも白か黒かで割り切ってしまうと窮屈です。時にはグレーの領域を楽しむ余裕があってもいいのではないでしょうか。

 

しばらくこのブログ放置してたのでキレがなくなってしまいました。

続けないと鈍りますね。

 


にほんブログ村

 


にほんブログ村