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人材業界探偵社

人材会社の採用戦略担当から見たHR業界の不思議な世界

マネーボール理論は人事の最新トレンドなのか?

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セイバーメトリクスを応用して勝てる組織を作る

数年前「マネーボール」という映画がありました。

メジャーリーグの弱小球団が野球のデータを統計学的、客観的に分析して、選手の能力を評価、チームの戦略や経営に活用しながら強い組織を作り、勝っていくという話です。

その手法をセイバーメトリクスというのですが、昨今、人材業界においても従業員のパフォーマンスや傾向、行動までもデータ化、AIによる解析で、人事、組織の最適化を行おうとするサービス、HRテックが賑わってきましたが、これが今後のトレンドになっていくのでしょうか?

今までの人事、採用じゃダメ?

なぜこんな空気になってきたかと考えると今までの古典的な人事、採用システムが限界だってことでしょう。ずっと「経験則」「確率論」「直感」みたいなので乗り切ってきたわけですが、そんな曖昧なさじ加減では通用しない時代になっちゃいました。

元来、管理部とか人事部って裏方のイメージで、決まったことを決められた守備範囲でコツコツやってりゃよかったんですけど、この採用難、売り手市場、人口減少の局面においては「攻め」が要求されているのと、限られたマンパワー、リソースの中で最大限の効果を産み出そうとすると新しい手法が誕生してくるのは当然かと。

軽く参考までにこちらも

 

hg18plus.hatenablog.com 

 どんな仕組みのサービスがあるの?

人工知能×ビッグデータで企業経営を変える!戦略人事クラウド「HRMOS(ハーモス)」

jinjer [ジンジャー] 人事部を経営のセンターピンに

ビッグデータ活用で従業員の満足度向上。社内を見える化する科学的人事の試み

いろいろ出てきました。本当に。

ビッグデータ、AI、クラウド、プラットフォーム、戦略人事、その辺がキーワードのようです。

個人的にはこういう動きは賛成ですし、どんどん新たな手法が登場してくるべきだと思っています。

一方であまりにデータ偏重で人間味が希薄になるのもどうなんだ?って思いもあったりして、この手のやり方を拒否して突き進む会社があってもいいでしょう。

 

本家のマネーボール理論はすでに進化している

先の「マネーボール」という映画は2000年代初頭の話です。そこから10年ほど経過してます。じゃあ、映画に出てきた弱小球団、オークランドアスレチックスは今どんな戦略なのか?っていうとこれがまた興味深い話です。

メジャーリーグの中にあって予算がないのは相変わらずなので、セイバーメトリクスをベースにして進化しています。

トレードやFAを駆使して他球団でくすぶってる若手や、盛りをすぎたベテランをうまく適材適所で配置し、才能を開花させる、能力を再生させる、そんな戦略を取りながら勝つ組織を作っています。

おっと、こういう話ってどこかで聞いたことが、、って

野村克也式の組織作りじゃないっすか!

ID野球に始まって、野村再生工場と言われた手法ですね。

隠れた才能を発掘するのにマネーボール理論を応用したら

さっきの野村克也式をこんな感じで採用に取り込んでるところがあります。

企業の人材採用、隠れた逸材を発掘するには(上) - 企業の人材採用、隠れた逸材を発掘するには:CIO Magazine

これ、組織作りの示唆に富んだ結構いい話です。

ポイントは現在の職場で過小評価されている人材を探し出して強みを伸ばしながら万能型のチームを作り出す、ということです。

野村克也的に言うと「育てたのではない、勝手に育ったのだ」ということになるのでしょうか。しかるべき環境と挑戦的な風土の中でプロとしての考え方と努力で新たな才能が開花していくのだと思いますね。

もう1つは不器用な人間ほど考えて努力するってことでしょう。

このやり方にデータ分析をくっつけて求める人材を探し出すことができたらかなり強い組織が作れるような気がするんですけど。

あれれ、これもどっかで聞いたことのあるような話

 

hg18plus.hatenablog.com

うちの会社の採用も野村再生工場的な側面があったのでした。

 

最初の主旨からは逸れた着地になってしまってますけど

要するに最近のトレンドとしてHRテックとかAIの登場は歓迎すべきですが、データのみで本当にいい採用、人事戦略ができるんでしょうか?という疑問を持っています。いい師との出会いとか、後輩の刺激とか、予想外の偶発的な事象によってケミストリーがもたらされて組織が飛躍的に伸びる、とかそんなことは十分ありえると思うのです。

すべてはバランスですかね。