読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人材業界探偵社

人材会社の採用戦略担当から見たHR業界の不思議な世界

「バイトで仲間を作ろう」なんていまどきダサすぎると思うんだが。

アメフト フリーター 人材業界 体育会系 就職活動 採用 求人 転職 アルバイト キャッチコピー

f:id:hashiramotoh:20160825185843p:plain

常日頃から求人広告に接しているとこのような前時代の遺物みたいなキャッチコピーにしょっちゅう出くわしますが、このノリは果たして今でも通用してるんですか?「バイト仲間」を作ることを目的に応募してくる人っているんですか?

アルバイトの採用すら困難を極めるこの時代、求人広告の効果は右肩下がり。少しでも費用対効果を高めるために、いまどきの若い子には何が響くのか考えてみましょう。

求人広告を見てもらうために

以前から使われている常套手段として、いわゆる看板娘的な若い女子の画像を撮影して載せる、という技があります。まぁ、誰しもアルバイトするなら異性との出会いとかまったく期待しないといえば嘘でしょう。

事実、かわいい女の子の写真はクリックされやすいです。私もSNSなどで意図的に使いますが、インプレッションが全然違ってきます。

世の中の男ども意外と単純です。

ただクリックされたからといってコンバージョンに繋がるかは別の話ですね。

じゃあ、いまどきの若年層、ミレニアル世代の仕事選び、アルバイト探しの軸はいったい何なんでしょうか?

お金のためをも上回る自分の成長のため

weban.jp

お金よりも自分の成長、社会経験、人間関係、就職のトレーニングといったことが目的になってるということです。

友達作りとか恋愛目的なんて激減ですね。わざわざバイト先にそんなこと求めてないってことです。

大人が思っている以上にスマートというか、自分たちの置かれている状況をよく理解しておられます。ゆとりとか悟りとか揶揄されたりもする世代ですが、我々が若い時分よりよほどまともな気がしてきます。

親の仕送りも減っているだろうし、奨学金の返済も将来あるでしょう、とにかく稼げるバイトでいいだろう、みたいな気楽な発想はないようです。

最近増加のインターン

自分の労働力を時間で切り売りするアルバイトでなく、学生の早い時期から就職を見据えたインターンも増えてます。もはや就職活動とインターンはワンセットな感すらあります。

個人的には学生は学生としてやるべきことがあるんじゃないのか?

勉強とか部活動とか大学生のときにしかできないことをやったほうがいいよ。

若いうちから仕事の真似事しなくてもこの先いくらでもできるからね、いやでも。

なんてことを思ったりもしますが、同調圧力なのか、みんなと同じが善である、的な流れで進んでますね。

一方でいろんな選択肢が用意されてることはいいことかもしれません。

といった感じで、より高次元の社会経験によって自己の成長に繋げたい若者が増えているのですね。

やっぱり「バイトで仲間を作る」なんて失笑してしまう

そんな時代であることを捉えずに「バイト仲間を作ろう」なんてキャッチコピーは失笑ではないですか?

誰も求めてないのに何十年前かのバブリーな世代から連綿と受け継がれていまだに健在というね、おかしいって。

さらにどこかのCMにはラグビー選手が出てきたりします。

私は高校、大学とアメリカンフットボール部でした。

その経験からすると、

体育会はバイトしてる時間なんかないって

あんな人たち、絶対にいないから。

それこそ、100%バイト先に仲間なんか求めていません。クラブの中の人が唯一無二の仲間で、それは何十年経っても変わりませんから。

アイドルが出てこようがラグビー選手が出てこようが、CMによって商品の知名度は上がるかもしれませんが、

「ああ、バイトっていいもんかもしれない、応募してみよっかなぁ」

とはつながりにくいというデータが出ています。

いまどきの若い子たちの心の奥には響かないから。

こんなノリのコピーをまだフル活用してるのはちょっと考えたほうがいいんじゃないでしょうかね。

それに比べてこの企画、じぶん、超える、きっかけ

weban.jp

web an はLINEバイトがあるとはいえ、業界内では今は廃れてる感あります。

しかし、この企画。こういう「自己成長」できる経験をみんな欲してるんじゃないの?

みんな誰もが経験するようなものでなく、自分だけの特殊な経験がしたい、さらにそういう自分を周りにも知ってほしい、シェアしたい、そういう時代です。

求人広告1つとってみても「効果が悪い」とか他責にしたりする前に打ち出し方を見直したほうがいいでしょうし、メディアもちゃんとした集客を考えてほしいと切に願います。

まとめてみると

バイトで仲間作りなんてナンセンスだという話に加えて、「ブラックバイト」などの問題、「バカッター」の問題もあり、仕事するほう、雇用するほう、双方にシビアな時代になっています。

そして、我々の時代と違うのは「給料がいい」「ラクな仕事」だけでは魅力がないのです。その会社がどんな社会的役割を果たしているのか、その産み出す商品は社会をよくしているのか、世間に必要とされる企業、職種なのか、世の中の課題を解決できるのか、という部分が相当問われている、ということをよく自覚するべきと思います。

でもやっぱり、「バイト仲間を作ろう」というノリはもうなしだと思います。